アオイちゃんはvimmerだよ

アオイ
vi/vim用に一行オプションを作成したから紹介するよ

アオイ
set nu is ic hls scs scl=yes si hid sb noswf so=4 ts=4 sw=4 sts=4 et lcs=tab:»-,trail:-,nbsp:% enc=utf-8 bs=indent,eol,start|colo desert|ino <silent> jj <ESC>|nno <Space><Space> o<ESC>|nno <silent> <C-l> :<C-u>nohlsearch<CR><C-l>|nno - :set invwrap<CR>|nno j gj|nno gj j|nno k gk|nno gk k|nno ; :|nno : ;|nno x "_x|nno c "_c|nno <Space>vb :E<CR>|filet plugin indent on|sy on
上記は、アオイちゃんが実際に使用している Vim の起動時オプションやキーマッピングのまとめです。それぞれのオプションについて、省略形と正式名称を明示します。
表示系オプション
set nu
- 正式名称:
number
- 意味: 行番号を表示します。
set scl=yes
- 正式名称:
signcolumn
- 意味: サインカラム(エラーや Git の記号用)を常に表示します。
set so=4
- 正式名称:
scrolloff
- 意味: カーソルの上下に常に 4 行の余白を確保します。
set lcs=tab:>-,trail:-,nbsp:%
- 正式名称:
listchars
- 意味:
set list
したときに見える不可視文字の表示方法を指定。- タブ:
>-
- 末尾スペース:
-
- ノーブレークスペース:
%
- タブ:
set enc=utf-8
- 正式名称:
encoding
- 意味: ファイルのエンコーディングを UTF-8 に設定します。
検索・入力補助系
set is
- 正式名称:
incsearch
- 意味: インクリメンタルサーチ(入力中に検索結果を表示)。
set ic
- 正式名称:
ignorecase
- 意味: 大文字小文字を無視して検索します。
set hls
- 正式名称:
hlsearch
- 意味: 検索語をハイライト表示します。
set scs
- 正式名称:
smartcase
- 意味: 検索語に大文字が含まれる場合は
ignorecase
を無効にします。
編集補助系
set si
- 正式名称:
smartindent
- 意味: 自動インデントを文脈に応じて調整します。
set ts=4 sw=4 sts=4 et
- 正式名称:
ts
:tabstop
sw
:shiftwidth
sts
:softtabstop
et
:expandtab
- 意味:
- タブを 4 文字分に設定。
- 自動インデントや
<
>
でのシフト幅も 4。 - ソフトタブ幅も 4。
- 実タブではなくスペースで代用。
ファイル・バッファ操作系
set hid
- 正式名称:
hidden
- 意味: 保存していなくてもバッファ切り替え可能に。
set sb
- 正式名称:
scrollback
- 意味: バックアップとしてスクロールバッファを保持(端末依存)。
set noswf
- 正式名称:
swapfile
- 意味: スワップファイルを作成しない。
set bs=indent,eol,start
- 正式名称:
backspace
- 意味: インデント・改行・挿入開始位置を削除可能に。
カラースキーム
colo desert
- 正式名称:
colorscheme desert
- 意味: カラースキームはdesertを適用。
キーマッピング (nnoremap
, inoremap
) など
<silent>
jj
<ESC>
- ノーマルモードに戻るため、インサートモードで
jj
を押すと ESC。
<Space><Space>
o<ESC>
- ノーマルモードで空行を挿入してすぐ戻る。
<silent> <C-l>
:<C-u>nohlsearch<CR><C-l>
- 検索ハイライトを消して画面再描画。
- :set invwrap<CR>
- テキストの折り返し状態をトグル。
j gj
, gj j
, k gk
, gk k
gj
で表示上の行単位に移動し、キーを入れ替え。論理行 vs 表示行。
: ;
, ; :
:
と;
をトグル。`: を押しやすい位置に配置。
x "_x
, c "_c
x
,c
操作をヤンクに残さず削除(black hole レジスタ_
使用)。
<Space>vb :E<CR>
:E
はファイラー(netrwなど)の呼び出し。
ファイルタイプ・プラグイン
filetype plugin indent on
- ファイルタイプ検出と、それに応じたプラグイン/インデント設定を有効化。
syntax on
- シンタックスハイライトを有効化。
補足
- この設定は主にサーバー上やリモート Vim 環境でもできる限り快適に作業するためのもの。
colorscheme
は環境によって存在しない可能性もあるので:colorscheme
で一覧を確認できます。
.vimrc
への記述と alias
登録の使い分け
これらのオプションやマッピングは、次の2つの方法で利用できます:
1. .vimrc
にそのまま記述する
.vimrcなどの設定ファイルに直接記述することで、Vim 起動時に自動で有効になります。
2. .bashrc
に alias
として登録する
例:
alias myvim="vim -c 'set nu is ic hls scs scl=yes si hid sb noswf so=4 ts=4 sw=4 sts=4 et lcs=tab:>-,trail:-,nbsp:% enc=utf-8 bs=indent,eol,start|colo desert|ino <silent> jj <ESC>|nno <Space><Space> o<ESC>|nno <silent> <C-l> :<C-u>nohlsearch<CR><C-l>|nno - :set invwrap<CR>|nno j gj|nno gj j|nno k gk|nno gk k|nno ; :|nno : ;|nno x \"_x|nno c \"_c|nno <Space>vb :E<CR>|filet plugin indent on|sy on'"
-c
に続けてコマンド列を渡す場合、"
をエスケープする必要があります(\"
)。- 長くなるため、実行時に意図せぬパースエラーが出ないよう注意が必要です。
以上がアオイちゃんの Vim 起動オプションおよびキーマッピングの解説です。マネしてみてね!

アオイ
追記:vimのバージョンやコンパイル時設定によっては、上記のオプションが効かない可能性もあるので、適宜変更をして試してみてください。